
こんにちは。
3人育児中しのです♪
次男は自閉症スペクトラムです。
我が家の次男(3歳5ヶ月)は自閉症スペクトラムです。
次男についてはこちらの記事でまとめてあります↓
>>自閉症スペクトラムの診断を2歳4か月で受けるまでの記録~特徴など~
3歳5ヶ月現在の様子は
- 発語なし
- 多動(常にうろちょろ動いている)
- 意思疎通困難(指示が通らない)
といった状態で、赤ちゃんのまま体だけ成長しているような感じです。
ずっと育児にバタバタでなかなか余裕ができず、次男のこともあり実家へ帰省するくらいしか遠出はしなかった我が家。
帰省以外で飛行機に乗ったりバスに乗ったりする気になれずにきたのですが、GOTOの波に乗り1泊旅行へ行ってきました。(でも車)
旅行するに当たって、自閉症児含む3人子連れでどう楽しむか、事前準備を踏まえどうしたら気を遣わずに過ごせるか自分たちなりに考え、感じたことがあったので記しておきたいと思います。
旅行を経てはっきりした課題もありました。



要するにただの旅行レポートなのですが、どなたかの参考になれば幸いです♪
自閉症児と行く!家族旅行前の事前リサーチ


自閉症児は当たり前が当たり前でないことも多々。
旅行となったら、色々と気を付けることがあります。
どこでも気軽に行けるわけではないので、以下のリサーチは必要でした。
①移動距離
東京在住の我が家。
本当はUSJに行きたかった…!
しかし距離があるため、車移動は厳しい上に次男がどこまで耐えられるのかの心配もありました。
帰省の時は行き先が実家なので『着いた先でどんなに泣こうが喚こうが大丈夫』という安心感がありますが旅行となるとそうはいきません。
次男のストレスや親の精神的負担も予想して、まずは近場から旅行デビューしようということになり、行先は車で山梨に決定しました。



山梨なら車で1時間ちょい♪
USJはいつか必ず…
②宿泊先
ここが一番悩みどころでした。
寒い時期なので温泉旅館希望なものの、次男は絶対に障子を破るという自信がありました。
常同行動が激しめなので、家でも壁から壁まで走って叩いたり、気になったものはとりあえずつついてみたり噛んだりします。


旅館となると障子がつきもの。
部屋でじっとしている想像がつかず、確実に破るだろうと予想できました。
また、ちょっとお高めの旅館などに壺なんか置かれていたら逆に困るし、急須も安物でお願いしますといった余計な心配でなかなか決まらないお宿。
ホテルも考えましたが、あれこれ見ているうちに障子のないちょうどいい広さの和室を発見!



GOTOでなかなかどこも予約いっぱいな中、やっと見つけたお部屋だったので即決定しました。
③宿泊先での食事
これは本当は部屋食が良かったのですが、やっと見つかった旅館はレストラン食でした。
まあなんとかなるだろうと安易に決めてしまったことを私たちは後悔することとなります。
偏食も少しある次男の分の食事をどうしようと迷い、お宿に連絡を入れたところ
「子ども用の食事もボリュームがあるので分けて食べても十分だと思う」
との回答をいただき、大人2人分+子ども2人分の食事で予約しました。



この判断は正解でした。
また、この時お宿に自閉症の子供が1人いること、レストランで無理だったら交互に食べることを伝えました。
④観光地
1日目
行先を山梨に決めた時点で初日は『富士急のトーマスランド』と決まっていました。
5歳の長男がトーマスにハマっており、ここしかない!という感じでした。
アトラクションもちょうどいい感じのレベルなので、いい選択だったと思います。
2日目
2日目はフォレストアドベンチャーからの忍野しのびの里。
富士パノラマロープウェイにも行きたかったのですが、混雑時はロープウェイでベビーカーを畳まなくてはいけないこと、階段も結構あることから、断念。
次男はベビーカーを降りると手を振り払ってあちこち行ってしまうので難しいと判断しました。
自閉症スペクトラムの次男用に準備したもの


- 大好きなチョコチップパン
- 寝るときに抱きしめる授乳クッション
- 大量のお茶
- 噛むおもちゃ
通常の旅行グッズに+αして、次男の大好きなチョコチップパンや、寝る時に必ず抱きしめる巨大な授乳クッションも荷物に詰めました。
旅館の食事を食べなかった時のため、チョコチップパンは多めに用意。
また、初日のお昼も富士急のレストランに入るのは気を遣うしベンチでパンを食べるプランにして、さらにパンを大量に用意。
次男はお茶しか飲まず消費も早いので、水筒+凍らせたお茶のペットボトルを2本用意しました。
噛むおもちゃは愛用のこちら。



こういう旅行の下調べや準備は全部私の仕事なんですが…
世の中の奥さんたち、同じですか…??
当日のスケジュール


当日は、どれくらい混むのかよくわからなかったのでかなり早め行動を心掛けました。
朝食・トイレを済ませておくよう子どもたちを起こす。
車で出発♪
平日だったこともあり空いており、開園前に到着。
9時に入園。
ガラガラで余裕でアトラクションを満喫♪
十分遊んだため早めにチェックイン。
温泉で疲れをとる。
次男はレストランに入った途端泣き暴れ始めたので、夫と交互で部屋で見る。
次男はお部屋で大好きなチョコチップパンを食べて満足。
次男は寝るときにしがみつく授乳クッションを持参していたので、いつものように就寝。
長男と娘も疲れ果て、すぐに就寝。
翌日のスケジュール
たっぷり寝たことで、子どもたちは元気いっぱい。
起きた瞬間からお腹が空いたと騒いでいました。
私&娘⇔夫&長男の交代制で食堂へ。
次男はお部屋でお気に入りのパンを食べました。
コンビニでパンを買って、公園でランチ。
長男と娘が忍者体験をする間、次男は夫がベビーカーから降ろし広いところで遊ばせていました。
帰宅後は、次男もほっとしたようにいつものソファに座ってユラユラ揺れて落ち着きを取り戻しました。
自閉症次男の旅行中の様子


次男はやはり長男・娘と同じような遊び方は難しかったです。
しかしあらかじめ想定していたので、前準備によってだいぶマシだったのでは?と思っています。
トーマスランド
まず、入園時に事件が。
次男はマスクをしても一瞬で投げ捨ててしまいます。
マスクが触れる感覚が嫌なので、できないのです。
富士急の入園ゲートで、「マスクをしない方は入園できません」とはっきり言われてしまいました。



障害があってマスクができないのですが…



マスクをしないと入園できません。
ここまで来て入園できないなんて絶対に避けたかったので、入園ゲートでは泣き叫ぶ次男にマスクを押し付けるような形で入るはめに。
パーク内ではやはり外されましたが、入園できたことにほっとしました。。
マスクができないので、レストランなどの室内には入らずベンチスペースでお昼も食べました。



お天気が良かったので、お外のランチも気持ち良かったです♪
しかし、こういった問題も発達障害あるあるですね。
次男は初めてのものに警戒心が強いため、何をされるのかわからない恐怖でアトラクション等乗りたがらず。
唯一私が隣で抱きしめながらトーマスランドのみんなでツイストに乗ったのですが…。


手の置き方から伝わるでしょうか、楽しむというよりは乗せられて恐る恐る周りを見ている様子が。



動き出すと、周りをキョロキョリ見渡していました。
次男が一番テンションが上がったのはココ!


トーマスのたからさがし大冒険横の水が触れるこのポイント。



水に濡れるのが大好きすぎる次男。
アトラクションに乗るよりも、こういった流水ポイントでパシャパシャしたり、広めのところで好きに走ったりする方がよほど楽しそうにしていました。
旅館
旅館の客室に入ってまずチェックすることは、次男が壊しそうなものはないかということ。
お茶を飲んで一息ついたら、急須や湯飲みも届かぬところへ避難させました。
しかし盲点が一つ。
部屋に置かれていた消毒用ボトルの口部分を噛んでおりました。



これを発見した時はしまったーー!!と思いました…。
旅館の方はお気になさらずと言ってくださいましたが、買い替えるだろうに本当に申し訳なかったです。
噛み癖があるお子さんの場合、全てのものを目に入らぬ場所へ避難させることをお勧めします。
お気に入りのクッションを渡すと落ち着いてニコニコしていました。
レストランでは食べられなかったので、お部屋でいつものパンを貪っていました。



旅館の方に問い合わせた時に、子ども用の食事もボリュームがあるし2人分にしておいて大丈夫と言っていただいていたので、1人分無駄にせずに済みました。
夜は寝るかなー?と心配だったのですが、疲れていたのかコロっと寝てくれて助かりました♡
フォレストアドベンチャー
翌日のフォレストアドベンチャーでは、長男と娘がアクティビティを楽しむ中、次男はご機嫌斜め。
ベビーカーから降ろすと泣きながら抱っこ要求か、全然別のところへ走って行ってしまうので目が離せず。
一つだけ、トランポリンは楽しんでくれました。


次男から目を離さず、泣いたら相手をしながら長男と娘の補助をするのは、大人2人では結構大変。
交互にトイレ!なんてことにもなって、ずっと動いていたような気がします。
忍野しのびの里
ここではまず忍者ショーを見たのですが、やはりじっと座っていられるわけもなく、夫が一番後ろでずっと抱っこ。



なかなか大変だったよ!
暗転したり明るさが変わるところは不思議そうに周りをキョロキョロと見回して、なんとか20分くらい耐え抜きました。
ショーが終わり、夫と長男・娘がからくり屋敷へ。
私と次男は小さい子向けのからくり迷路へ入ったのですが、ここではあちこち行ってしまう心配がなく好きなように歩かせることができました♡





ただ、ここで本当に迷ってしまい後ろからきた小学生の案内で出られました。
ものすごい恐怖でした…。
見えてきた課題


今回の旅行で見えてきた我が家の課題は
- 旅行先でのアクティビティの選び方
- 食事は部屋食必須
- 噛まれて困る宿泊先の設備は届かないところへ
- 空腹になった時のためパンは常に持ち歩く
- マスクの訓練
です。
特にこのコロナ情勢の中、マスクは必須。
今は3歳でまだそこまで厳しく見られることもないですが、成長してきたら厳しいのも事実。
今後どういう状況になっていくのかわかりませんが、できるようになるに越したことはないですよね。



とはいえ、感覚の問題なので練習などでどうにかなる問題でもない気がしますが…。
障害があるからマスクをしなくていい、と思うわけではありませんが、病院やスーパーなどでマスクができない負い目はやはり感じます。
させていないわけではなく、どうしてもできない場合もあることがもっと浸透してくれたらいいなとも思います。
レストランに気軽に入れるようになるだけでもだいぶ楽なのですが、お外で食べるのもそれはそれで節約にもなって他に回せるのでアリだな~とも感じました。
次男は『これを渡せば大人しくなる』というものがありません。
例えば電車のオモチャとか、タブレットとか、一つのものに集中してくれることもないのでそこがネックです。
そういったものが見つかれば外食なんかも気軽にできるようになるのにな~と思うことがあります。



色々と試して反応を見ていきたいです♪
- 部屋の仕様・食事チェック
- 移動時間に飽きたり、食事を食べない時のための食糧確保
- 持たせると安心するグッズがあれば忘れないように
- 部屋の壊れやすいもの避難
- 行先はマスク着用でないと入れない施設じゃないかチェック(マスクの練習も)
- 自閉症児も楽しめるアクティビティがあるかチェック
家族全員で楽しめる工夫を


自閉症含む小さい子ども3人連れての旅行はやはり親としては大変な面もありましたが、子どもたちを楽しませる目的の旅行なので目標は達成できたかな~と思います。
次男のことで多少の制限はあるものの、できないことに目を向けるよりもその中でできることを探す方が楽しいですよね。
どうせ疲れるし…できないし…と諦めるより、何事もチャレンジしてみないことにはわかりません。



大変な状況になったとしても、それもまた経験だね。
私たち夫婦としては、次男にも長男や娘と同じように色々なことを経験してほしいので、もうちょっと大きくなってきたら同じようにアスレチックにもチャレンジさせたいし、パラグライダーなんかもやらせてみたいな~と思っています。



どこに次男のハマるポイントがあるかわからない!
色んなことを経験させてあげたいです。
課題はあるものの、一つ一つに対応できる下準備をすれば十分に楽しめます♪
自閉症スペクトラムでも強めの個性があっても、その子の特性を理解し先回りで工夫しながら、上手に旅を楽しんでいきましょう♡






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