
こんにちは♪
双子ママのしのです。
双子を妊娠すると、心配になるのが管理入院のこと。
「双子妊娠に安定期はない」
よく言われる言葉です。
管理入院はいつからなのか?どれくらいの確率なのか?
心配になる気持ち、とーってもよくわかります。
お医者さんからまず最初に、管理入院の可能性を説明される妊婦さんも多いでしょう。
妊娠中はさまざまなトラブルに見舞われる可能性がありますが、双子妊娠となるとそのリスクは倍!



私も双子妊娠中に管理入院になった1人です。
☆管理入院っていつからが多いの?
☆具体的にどんな生活になるの?
☆どういう物を用意してたらいいのかな?
こんな疑問を持たれている方に、私の管理入院の流れを一例としてお伝えできればと思い書いていきますね。
※もちろん管理入院なしで出産までいかれる双子ママさんもたくさんいらっしゃいますよ
双子妊娠の管理入院はいつから?


双子の管理入院は、一般的に30週~36週が多いと言われています。



28週以降は誰もが管理入院になる可能性はあります!
一卵性・二卵性の違いや個人差もありますが、双子妊婦さんは単胎妊娠よりもハイリスク。



どんなリスクがあるのか見てみよう!
双子妊娠のリスク


双子妊娠には様々なリスクも><
①切迫流産
妊娠継続しているものの、少量の出血や腹痛があり流産の危険がある状態のこと。
■主な原因
胎児の染色体異常・頸管無力症など



切迫流産を経験しているママさんは多いですよね。
②早産
正期産である妊娠37週日未満(22週0日~37週0日まで)に胎児が産まれてしまうこと。
28週未満では、臓器や機能が未完成のため、超早産と呼ばれます。
■主な原因
細菌性腟症などの感染や頸管無力症など



双子は早産もかなり多いです。
③子宮内胎児発育不全
何らかの理由で子宮内の胎児の成長が遅れ、妊娠週数に相当する胎児の体重よりも小さい状態をいう。
体全体が一様にして小さい胎児と、体重のみが小さい胎児、その中間タイプの胎児に分けられる。
■主な原因
染色体異常・胎内感染・栄養供給状態の悪化・妊娠高血圧症など
④子宮内胎児死亡
子宮内で胎児心拍動、運動などの生命現象が消失し、死亡してしまうこと。
■主な原因
妊娠高血圧症・子宮奇形・常位胎盤早期剥離・染色体異常など
⑤妊娠高血症候群
妊娠前や妊娠初期は正常な血圧数値だったものが、途中から上がり始め、140/90mmHgを超えてくるもの。
脳血栓のリスクや、くも膜下出血や脳出血、早期胎盤剥離を起こしやすくなる。
胎盤機能が低下し、胎児への悪影響も。
■主な原因
胎盤の血管の形成異常・腎障害・炎症性サイトカイン



妊娠高血圧症はママもとっても危険。
双子妊娠の管理入院の期間は?


どういった症状によって入院になったのかによって異なりますが、基本的に双子妊婦の場合は「出産まで入院」ということが多いです。
早い段階で念のための入院となり、30週以降で様子が安定しているのであれば一時退院する場合もあります。



私はこのパターンでした。
仮に30週で出産まで入院となれば、2ヶ月ほどは入院生活を送ることになります。
仕事の調整(早めの産休)や上の子がいる場合は預け先など、双子妊娠の場合は万が一に備えての準備が必要です。
管理入院に備えて準備しておくもの


これは産院によって元々用意されてる物や持参すべき物が違うのでまちまちですが、総合病院で出産した私の場合を書いておきますね。
- 健康保険証
- 母子手帳
- 印鑑
- ※限度額適応認定証
- 手帳
- スマホの充電器
- 細かい現金(飲み物やテレビカードを買う時)
- ゴミ袋
- 手鏡
- イヤホン(テレビやポータブルDVD用)
- メイク道具一式
- トラベルセット(シャンプー・コンディショナー・ボディソープ)
- バスタオル3枚
- 歯ブラシ
- 歯磨き粉
- 歯磨き用コップ
- 濡れてもいいバッグor袋(シャワー時の荷物持ち運び用)
- ミニ化粧水・ミニ乳液
- スリッパ
- ティッシュ
- コップ
- パジャマ2セット
- 下着セット
急な入院などで医療費の負担が大きくなった時、請求される医療費が高額療養費制度の自己負担限度額までとなる。
引用元:全国健康保険協会
限度額適応認定証は各健康保険の窓口へ申請してください。



1ヶ月も入院したら入院費が何十万円にもなっちゃう!と心配されるかもしれませんが、きちんと限度額があってそれ以上は請求されないので是非これは申請しておこう!
また、病院が許可するならポケットWi-Fiを持ち込むと便利です。
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私はポケットWi-Fiを契約した後で病院側NGを知り、もったいないことをしました。
基本的に総合病院はWi-Fiがないので管理入院となるとすぐにデータ通信制限がかかってしまいます。
入院生活は安静にしていなければならないですし、とにかく暇です!!
病院によってはテレビが見れるところもありますが、私が入院したところは「テレビカード」を購入しないとテレビが見れませんでした。



時間は有り余っているというのに、テレビを見るのもタダじゃない!
これではテレビカードにいくらつぎ込むことになるのやら・・・状態だったので、家族や友人からの本の差し入れはとても有難かったです。



ポータブルDVDプレーヤーを持ち込んで映画なんかを見てる人もいましたよ。
管理入院生活で気を付けること


- 洗面台で洗顔や歯磨きをしたあとはきちんと濡れたところを拭く
- 面会に来た家族や友人と大声で話さない
- 電話は決められた場所でかける
当たり前のことですが、共用スペースは綺麗に使いましょう♪
実は私が入院時、毎回ビシャビシャにして全く拭かない方がいて、相当なストレスでした。
また、面会に来た人と大きな声でずっと話したり、こっそり電話をしていたりする方もいましたが、バレバレです。
妊娠中の管理入院生活は、不安な気持ちや慣れない入院生活で皆ストレスを感じます。
具合が悪い妊婦さんや、赤ちゃんのことが心配でナーバスになっている人も多いです。
こういったトラブルが元で、「看護師さんに病室を移動したい」と訴える方もいらっしゃいました。



私は上の子に会えない生活が辛すぎて写真や動画を見ては泣いてしまっていました。
最低限のルールはきちんと守って、お互いがなるべく平穏に過ごせるように心がけましょう。
とはいえ、同じ妊娠中の不安を抱えるママ同士、仲良くなることもあります♡
私も大部屋の後半は、同じ双子妊婦さんたちとカーテンを開けてお話したり楽しく過ごせました。
双子妊娠の管理入院経験談



ここからは、私の管理入院エピソードになります。
- 二卵性の男女双子妊娠
- 身長148㎝
- 持病のSLE・APSあり
- 上の子が1歳半
- 38週まで持たせて帝王切開予定
27w2d 入院宣告



今日から入院しよう!
私の場合、双子妊娠に加え持病もあるため、結構なハイリスクということで妊娠当初から覚悟はしていました。
上の子がいるため、自宅で安静に・・というわけにもいきませんでしたし、入院グッズは20wあたりから準備していました。
ただ、もう少し後かと思っていたので、やはりショック。
この時の状態は
◎子宮頸管が徐々に短くなっており、2センチくらいになっていた
◎内子宮口が12ミリ開いていた
これ以上進む前にとのドクターの判断です。
ちなみに、長男の時は陣痛がきてから3日も開いてくれなかった鋼鉄の子宮口だったので、きっと大丈夫という自信があったのですが予想が外れました。
実家は飛行機の距離のため、長男は夫と一緒に電車で1時間半の距離の義実家へ。



上の子と離れるのが何よりも辛かったです。
エコーが楽しみの時間
ハイリスクで総合病院だったため、大部屋(4人部屋)の入院生活。



お腹の中の赤ちゃんを見れる時間だけが癒し。
入院当初は、赤ちゃんの内臓器官がおおよそできあがる28wを目標に。
そこを過ぎると30w・・・32w・・と目標も伸びていき、毎週毎週祈る気持ちで過ごしました。
双子のNST(ノンストレステスト)は時間がかかる!
多胎児のNSTは、なかなかスムーズにいきません。
2人いるので探すのに時間がかかる上に、2つのモニターをお腹に固定されるので難しいんです。
看護師さんに「イチちゃんはどこかなー?ニコちゃんはどこかな?」と聞かれるので、大体の位置を自分で把握しておくのですが、当然動くので見つからないことも多々。



双子ちゃんの場合、「イチコちゃん」「ニコちゃん」とあだ名をつけられて確認するパターンが多いです。
看護師さんたちも毎回大変なので、胎動なんかで場所がわかったらすぐ知らせてあげてください。
入院生活はストレスが溜まる
大部屋の場合、色んな人がいるので、長期間になるとなかなかストレスが溜まります。
「入院生活で気を付けること」で書いた通り、赤の他人と同じ部屋で過ごすとなると色々なことが気になったりするものです。
また、安静が前提の入院生活なので決められた場所までしか自由に出歩けないですし、食事制限がある場合もあります。
上の子がいる方は、上の子と毎日会えないストレスも積もります。



暇な時間は差し入れの漫画、小説などで凌いでいました。
また、寝る前にお気に入りのルームフレグランスを自分の枕元にワンプッシュしてリラックスをしていました。
※香りのきついものはNG
これでリラックスしていました♡
シャワーもせめてものいい香りで気分をアップ♪



ストレスの溜まりやすい鬱鬱とした入院生活を1ミリでも快適にすることに試行錯誤でした。
32w6d 一時退院
そんな入院生活が1カ月半続いた33w目前、状態が安定していたため退院許可が出ました。
GW目前だったので、どうにか家で過ごせないかと主治医に願い出たのが叶った形です。
退院したその足で、夫に頼んでラーメンを食べに行ったのを覚えています。
入院中どうしても食べたかったラーメンです。
ラーメンが食べたすぎて、あらゆるラーメンの画像を保存しては眺めるという結構やばめな状態になっていました。



あの時のラーメンの味、忘れられません。
久しぶりの我が家で久しぶりの長男との生活に、どれだけ幸せなことか涙が出そうでした。
この頃のお腹の写真





我がお腹ながら恐ろしいほどパンパン!
33w2d 陣痛到来
退院してから4日後の最初の健診日。



特に変わりはないけど、小柄だしいつ出てきてもおかしくない。
あと1週間は持たせたいね。



あと一週間は持つでしょ~。
そんな気持ちで呑気にお会計待ちをしていたら、なんだかお腹が張ってきました。
やけに張るな~と思っていたら、次第に痛くなってきて。
ん~?強めの張りかな?と我慢していたら、あっという間に歩くのも辛いほどの状態に。



やばい!陣痛だ!
お会計の人に事情を話し、陣痛の合間に産科へ戻ってすぐ張り止めの点滴開始。



点滴で陣痛が止まらなかったらこのまま緊急帝王切開するね!



え!赤ちゃん2人ともまだ2,000gもないのにどうしよう!
痛みで涙は出るわ、赤ちゃんどうなっちゃうの?とパニック状態。
陣痛と戦いながら母に電話し、来てもらっている間になんとか収まってくれました。
当然そのまま再入院となり、私の退院生活は4日で終わりました。



陣痛がきたのが帰りのバスとかだったら大変なことになってたと思うので、ラッキーだったかも・・。
MFICU(母体胎児集中治療室)へ入院
MFICUとは?
引用元:総合病院 聖隷浜松病院HPより
お母さんやお腹の赤ちゃんに治療が必要な場合や、注意深く見ていく必要がある場合に入院する病棟のこと。
- 完全個室
- 診察室への移動は車椅子
- シャワー禁止(安定していて許可が出た時のみOK)
- 体は毎日おしぼりで拭く
- 洗髪は3日に一度、ストレッチャーで運ばれ寝た状態で看護師さんが洗ってくれる
- 移動売店など無し
- 面会時間は車椅子で30分
再入院生活
前回の大部屋生活とは違い、完全個室で部屋の外へ出るのも禁止。



個室なので快適だけど、絶対安静!
部屋の中の移動もトイレだけ許可。
張り止めのウテロン点滴による副作用で、動悸と手の震えが凄かったです。
健診の回数も増えますし、巡回も頻繁です。
先生としては、37週まで持たせたい!ということで、かなり丁寧に診てくださったと思います。
36w0d 臨月突入



やっとここまできた!
点滴が少し下がり、主治医と今後の方針を話し合いました。
- 今後陣痛がきたらその時点で帝王切開
- 目標は37w3d
37w3dという、この日付を選ぶタイミングは、NICUやGCUのベッドの空き状況にもよります。
双子の場合、赤ちゃんが小柄なことが多いため、NICUのお世話になる可能性が高いのです。



ベッドが空いてなかったら、他院に搬送されることになるんだよ。
それを避けるため、ベッドが確実に確保できる日付の週数が決まりました。



ちなみに、双子の出産方法は条件によって経腟分娩も可能!
- 母子ともに経過が順調
- 妊娠32w以降
- 赤ちゃんの体重が2人とも1500g以上
- 2人とも逆子でないこと



私は条件を満たしていましたが、長男の時に3日かかった経験から、帝王切開を希望しました。



双子を下から産む場合、陣痛が2回くるんだよ。
とはいえ、産後の回復は下からの方が早いし、色々リスク等調べてから決めるのが◎!
こうして、あと〇日・・・と最後のカウントダウンの毎日が始まりました。
後半はもう、お腹が苦しくて眠れず、夜中の前駆陣痛にドキドキする日々。
しかし、ここは病院!何があっても大丈夫!という安心感がありました。
この頃のお腹の写真


37w3d 帝王切開
体も小柄なことから絶対早産になるよ!と言われ続け、自分でも色々な覚悟をしていたのですが、まさかまさかの正期産までもってくれた双子。
朝に点滴を外し、その1時間後にはオペで、無事双子を産むことができました。



入院生活で仲良くなった看護師さんたちも、泣いて喜んでくれました。
もしもに備えておきましょう


私の経験談も含め書かせていただきましたが、妊娠中のトラブルは人それぞれです。
私よりももっとリスクが高く、厳しい管理下に置かれる方もたくさんいますし、何のトラブルもなく出産に至る方もいます。
しかし、多胎児の実に6割弱が早産児、7割強が低出生体重児です。
リスクがあることを理解し、備えておく必要はあります。



どんなに経過が順調でも、入院準備はやっておきましょう!
入院になる時は突然です。
私が無事に双子を出産できたのは、入院によって安静に過ごせ、点滴等で管理していただけたおかげです。
そうでなければ、赤ちゃんは元気に生まれてこれなかった可能性もありました。
入院生活は色々と不便なこともありますしストレスも溜まります。
しかし、お腹の赤ちゃんを守ると同時に、ママも不安の少ないマタニティライフを過ごすことのできる必要な措置です。
赤ちゃんと一緒に、ママも頑張りましょうね。



元気な赤ちゃんが産まれますように。








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