女性なら悩むことも多いPMS(月経前症候群)。
ほんっとーーーーーに辛いですよね。

私もかなり長いこと悩んできました。
思えば学生の時からずーっと苦しんできたのですが、PMSが全くない人の方が珍しいこともあって、みんな同じなんだから我慢するしかないと思い込んでいました。
症状は人それぞれで、貧血になる人もいれば、下痢や吐き気が起こる人もいますよね。



私はこちら。
胃腸の調子がとんでもないことになります!
怖くて外食とかできない。
身体的苦痛だけではなく、恐ろしいのが情緒面。
生理前~生理中はいつもの10倍の感受性を持ち合わせ、普段なら気にも留めないことでも一喜一憂、感情がジェットコースター状態になります。
一体何が原因でそんな状態になってしまうのか、対処法はないのか、PMSについてまとめてみました。
PMS(月経前症候群)の症状


PMSとは、生理前1週間前後から生理が始まるまで、体へ不調をきたす症状のことです。
- むくみ
- 肌荒れ
- 下腹部痛
- 下痢
- 吐き気
- めまい
- 肩こり
- 食欲増進
- イライラ
- 情緒不安定
- 無気力
- 注意力低下



私はほぼコンプリート状態!
具体的な体の状態を下記に挙げてみますね。
下痢(お腹をくだす)
これはテッパンです。
生理前は便秘になることもありますが、お腹を下すことも。
そして生理がきたらもっと下します。
この期間は外食が怖く、予定が入っていたとしても冷たい飲み物や辛い物は避けます。



どうしても飲み会に行きたくて参加した結果お店のトイレから出られなくなることもありました。
吐き気
突然胸やけのように気持ち悪くなり実際に吐くことも。
これは本当に辛く、家事や育児の間にも机に突っ伏してやり過ごす時間があったりします。
お腹をくだすのと同様に、脂っこいものや辛いものは避けます。
めまい・脳貧血
病院の検査で貧血と言われたことがなかった時から、生理前~生理中にはめまいや脳貧血のような状態になることがありました。
少しずつ気持ち悪くなってきて、冷や汗が出て、視界が灰色に変わって立てなくなる恐怖!
一度駅で意識を失い、駅員さんたちに車椅子で運ばれていたことがあります。



友人は車両の中で貧血で倒れてドアに思いっきりぶつかってしまいました。
本当に危ない!
イライラ
自分でも何故こんなにイライラするのかわからないのですが、とにかくイライラが収まらない。
普段なら笑ってやり過ごせることにもいちいち腹が立ってしまうんですよね。
一番被害を被るのはやはり夫や子どもたち。
どうにかしないと家族に申し訳ない・・・と思っている女性も多いですよね。
情緒不安定
イライラも困りますが、これが一番一緒にいる人は困るでしょうね。
いつもは温厚な彼女さんや奥さんが、生理前にはすぐ泣いたり怒ったり。



なんなんだ?意味わからん…
こうなる男子は多かろうと思われます。
ただ、本人もコントロールできないくらいとにかく感情の振れ幅が広がるんですよね。
テレビで動物の赤ちゃん誕生なんかのニュースを見るだけで感動して涙したりするくらいの感受性の鋭さ。
つまりこの時に喧嘩などするともう大変です。



この時期に喧嘩するべからず。
PMS(月経前症候群)の原因


女性の体は排卵後、妊娠に備えて黄体機能の維持を行うプロゲステロン(黄体ホルモン)が多く分泌され、子宮内膜を厚くします。
そしてプロゲステロンの分泌が2週間ほど続いたのち子宮内膜が剥がれ落ち、これが月経として排出されます。
よってこの生理前に分泌のピークを迎えるプロゲステロンがPMSの原因ではないかと言われているのが現状です。
- 着床にむけ、子宮内膜を厚くする
- 妊娠に備えて体温を上げる
- 血糖値を下げる
- 水分を体に蓄えるため、むくみやすくなる
- 腸の働きを悪くする
妊娠には必須の女性ホルモンですが、なかなかの曲者といった感じですね。
顔がむくんで肌も荒れやすくなるため、ブスホルモンと呼ばれることもあるようです。



酷いネーミング…
PMS(月経前症候群)の対処法


少しでも苦しみを軽くするために、以下のことを気を付けましょう!
ストレスを溜めない
PMSはストレスによって酷くなることがあります。
ストレス社会と言われる現代において、ストレスを溜めないというのは非常に難しいことかもしれません。
ただ、ちょっと疲れているなと感じたら、お気に入りの音楽を聴きながらゆっくりしたり、アロマテラピーでリラックスしたり、休息をとって体と心を休めてください。
そしてゆっくり睡眠をとって、自分の体を労わってあげましょう
アルコールやカフェインの摂取を控える
アルコールやカフェインはむくみを助長させますし、胃腸の調子を悪くさせます。
生理前はついついコーヒーとチョコなどの甘い物を食べたくなってしまいますが、このセットは余計にPMSや生理痛を酷くさせるので控えた方がいいでしょう。



胃腸を刺激するものはグッと我慢!
食事でビタミン・ミネラルを摂ろう
PMSにはビタミンやミネラルが有効と言われています。
果物や野菜、鮭やひき肉などでバランスのいい食事を心がけましょう。
体を温める
冷えはPMSを加速させます。
温かい飲み物や温かいカイロなどで体を冷えから守りましょう。
私は冬の生理前~生理中は必ず腰にカイロを貼り、ジンジャーティーなどを飲んでいます。
PMS(月経前症候群)の診断の基準


最初に挙げたPMSの症状のいずれかが、過去3回の生理の時に連続であればPMSと診断されます。



3ヶ月連続で生理前に不調があったなら診断されるということですね。
誰でも当てはまりそう!
ただし、当然軽いものもあれば重いものもあり、感じ方も人それぞれ。
その人の生活パターンによっても我慢できるレベルかどうか変わってきます。
本人が生活していく上で支障を感じている場合は、PMSとして婦人科へ相談へ行くのをお勧めします。
PMS(月経前症候群)の薬物療法
セルフケアでも改善が見られない場合、薬物療法という手もあります。
私の場合、育児や仕事がどうにもはかどらず生活していく上で辛い日々が続いたため、婦人科へ相談に行きました。
低量ピル(低用量経口避妊薬)
低量ピルの服用を始めてから約半年ですが、PMSも生理痛も非常に軽くなりました。
飲み始めの3日ほど、副作用で少し気持ち悪いかも?という時があったのですが、すぐに慣れました。
飲み方は、21日飲み続けて1週間お休みするタイプのものを飲んでいます。
副作用
ピルは、体が慣れるまでの1~2ヶ月くらい副作用を感じることがあります。
- 飲み初めに吐き気やむかつき、頭痛などがする場合がある
- 不正出血
- むくみ
- 乳房の張り
- 血栓症
この中で特に注意すべきは血栓症です。
血管内に血栓ができてしまい、閉鎖されてしまう状態をいいます。
脳梗塞を起こしてしまったり、さまざまな臓器に障害を及ぼす、命の危険もあり得る重篤な副作用です。
- ふくらはぎが痛い
- 下肢の痺れやむくみ
- 胸の痛みや酷い頭痛
- 息苦しさ



これらの症状が出てきたら、すぐにピルの服用は中止し、お医者さんへ相談しましょう!
検査
ピルを服用する場合、こういった危険リスクを管理するため、定期的に採血や内診をして体の変化はないかチェックしていきます。
私もピルを処方される前に、採血と内診をしていただき、半年に一度のペースで確認していくことになるとの説明を受けました。
自分ではわからない体の内部をきちんとチェックしてもらえるのは安心ですよね
低量ピルは40歳まで?
低量ピルの服用は40歳までが推奨されています。
その理由は、40歳以降は血栓症のリスクが上昇していくからです。
また、50代になると閉経が近く卵巣機能が低くなっていくことから、排卵を抑える必要がなくなります。
血栓症のリスクのあるピルでなく、ホルモン補充療法へ切り替えるのが安全です。



じゃあ40代のPMS対処法は何になるの?
子宮内膜症治療剤や黄体ホルモンを子宮内に放出する小さな器具(避妊リング)の装着などを使うことがあります。
子宮内膜症治療剤は低量ピルよりも費用がかかりますが、血栓症のリスクよりも安全にPMSを抑えられるでしょう。
避妊リングの場合、保険適用で5年間にわたって黄体ホルモンが補充されます。
毎日お薬を飲む必要がないので楽ちんですね♪
PMS(月経前症候群)が改善されない時は婦人科へ


私自身、長年苦しんできたPMS。
若い時は自分の体調よりもその場の楽しさを優先し、飲みたいものを飲んで食べたいものを食べ、不規則な生活をしていたと思います。
それが結果自分で自分の首を絞めていたんですね。
さすがに今では時期によって刺激物を食べるのを控えたり、お酒はやめておいたりしていますが、どんなに気を付けて工夫してもなかなか改善しない場合は迷わず婦人科へ行きましょう!
お薬に抵抗のある方には漢方などもありますし、我慢するしかない・・と思わずに、お医者さんに相談してみることを勧めます。
多くの女性が悩んでいるであろうPMSですが、それぞれに合った方法で少しでも快適に毎日を過ごせますように!



PMSと、上手に付き合っていきましょう!
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