自閉症スペクトラム育児は不思議がいっぱい!
同じようなお子さんの子育て中のパパ、ママ、こんな風に思ったことはありませんか?

どうしてずっと手をヒラヒラさせてるの?
同じ場所を走ってるんだろう?
私もずっと思っていました。
これは自閉症児によく見られる常同行動と呼ばれるものですが、特に思っていたのが『いつやめさせるべきなのか』ということです。
基本的に、常同行動をやめさせる必要はないです!
今日はそんな自閉症児の常同行動について書いていきたいと思います
自閉症スペクトラムに多く見られる常同行動とは?


自閉症や発達障害、知的障害などの子に顕著に現れる症状。
同じ行動や発声、姿勢などを長時間にわたり繰り返し・持続すること。



うちの子の不思議行動はまさにこれでした!
自閉症スペクトラムの常同行動の例
- 手をヒラヒラさせる
- 同じ場所を行ったり来たりする
- 体を揺らす
- ぐるぐる回る
- 手をパチパチ叩く
- 頭を打ち付ける
- 爪を噛む
など。



他にも色んなものがあるみたい!
自閉症スペクトラムの常同行動の原因
- することがなく、退屈
- 心理的な安定を求めている
- 変化を嫌うため、同じ行動に没頭している
- 不満や欲求を抱えている
- 刺激を求めている
など
このように要因はさまざまですが、お腹がすいている、不安になっているなどの場合もあるので、子どもの様子を伺いながら汲み取ってあげましょう
自閉症スペクトラムの子は、変化を嫌うということはご存じですか?
私たちは困った状況に直面しても、臨機応変に対応しようと工夫し、次に同じことが起こった時にもっと上手く対処できるものですよね。
自閉症スペクトラムの子は、そういったいつもと違う想定外の状況や出来事に対応することがとても苦手です。
決まった流れで同じことを同じように繰り返すことが好きであり、それを繰り返すことで安心を得られます。
常同行動は、彼らなりの編み出した気持ちを落ち着かせる方法なんですね。
自閉症スペクトラムの次男の場合


手を叩きながら、部屋の端から端まで走る
1歳半頃から、部屋の端から端まで走るという行動を繰り返していました。
最初は、よく走るなー活発なんだね!と思っていたのですが・・・
走ることを楽しんでいるというよりは、目線は下だったり斜めだったり、真顔だったり。
そのうち、走るという動作に手を叩くが加わり、気が付けばパチパチ手を叩きながらずっと走っていました。
揺れるのが大好き
以前家にあった室内用ブランコが大のお気に入りで、ずーっと乗っているので支える棒の部分が2度も折れました。
ブランコをものすごい勢いで漕ぎながら、その揺れでセルフお昼寝していたほどです。
2度も壊れたためブランコは撤去したのですが、今度はソファのヘリを掴んで自分で前後に揺れる動きが目立ってきました。
止めるまで、ずっと揺れ続けています。
ブランコを遊具として楽しんでいたのもあると思うのですが、「揺れる」という動きがものすごく好きなんだな、とはっきりしました。
顔をしかめる
ものすごくニコニコ笑顔になったり、反対に眩しそうに顔をしかめたりすることが増えました。
最初は光が眩しいのかな?今すごく楽しいのかな?と思っていたのですが、嬉しいのか悲しいのか判断できないようななんとも言えない表情をするのです。
我が家では、「自閉くんが変顔してる~!」と爆笑をさらっています。
これも常同行動の一つなんだそうです。
くるくる回る
これはずっと続いているのですが、上を見上げながらその場でくるくる回りだすことがあります。
くるくる回りながら笑っている時もあるのですが、真顔の時も。
遊んでいるのか、無意識にやっているのか、わかりませんでした。
また、自分自身が回るだけではなく、洗濯機のドラム内で洗濯物がグルグル回っているのを見るのも好きです。
洗濯機の前で、しばらく見入っていることがあります。
手をヒラヒラさせる
これも頻繁に見られる行動です。
顔の前で手をヒラヒラさせながら歩いたり、椅子に座っている時も揺れながらヒラヒラ・・・
ヒラヒラから、手首をクネクネさせるような仕草も。
自閉症スペクトラムの常同行動はやめさせるべき?


ここで気になるのが、
- こういった常同行動はいつかやめるのか?
- やめさせるべきなのか?
ではないでしょうか。
結論から言うと、やめさせる必要はありません。
常同行動は、成長とともに少なくなる、もしくはなくなることも多いそうです。
無理にやめさせようとすることで、よりストレスを抱えパニックなどに繋がる可能性があります。
自閉症スペクトラムは、感覚過敏で常にストレスに晒されている子も多くいます。
普通の人が聞き流せる音や明るさが、大きなストレスになるんですね。
同じ動作を繰り返すことでストレスの元をシャットダウンし、気持ちを落ち着かせているんです。
日常生活で大きな支障になる、他人の迷惑をかけるようなものでなければ、無理に止める必要はないでしょう。
ただし、これが本人・また他人を傷つける、他人の迷惑になる場合は注意が必要です。
自傷行為や授業中に大声を出す、席を立つなどの改善が必要な場合は、
- 行動療法・・・行動学の原理に基づいて、様々な工夫を凝らし適切な行動に正していく方法
- 薬物療法・・・抗精神病薬を用いて行動障害を抑える方法
といった方法もあります。


年齢や状況に合った対応を


全く意味のない行動に見える常同行動。
しかしそこには彼らなりの意味があり、理由があります。
なんでこんな行動してるんだろう?と思っていたのですが、息子にとっては心が落ち着いたり、退屈しのぎだったり、何か伝えたいことがあったりするんだなとわかって納得しました。
理由によってはこちらも対処する必要が出てくるので、注意深く様子をみていきたいと思っています。
変化を嫌う自閉症スペクトラム。
変化のない行動を自分で生み出して安心するなんて、なんだか面白くないですか?



今は揺れて落ち着いてるのかな。
それとも何か訴えたいことがあるのかな?
常同行動について調べてから、息子のそんな様子を見るのが楽しくなっていきました。
一体今はどういう状態なんだろう?と気にしてあげながら、親も一緒に自閉症スペクトラムの個性と付き合っていきましょう!
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